FC2ブログ

お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
▼ランキングに参加しています。
ランキング用人気ブログランキングBブログランキング・にほんブログ村へ
▲ポチポチっと応援お願いします。

第11章 交差点(3)

第11章 交差点( 3 )


「まだ、なにも終わってなんかいないさ」
 
そう言って神谷狂介は受話器を置いた。

「順調のようね」
 
いつのまに来たのか、神代茜が入り口のドアの縁に寄りかかっている。

「そうだな・・・・・・それより」
 
狂介は茜の後ろの空間に向けて言い放った。

「アリス。エデンに侵入したね」
 
シュンとした表情のアリスがぼんやりと姿を表す。

「だって・・・・・・君島絵里香の願い、叶えてあげたいじゃない? 彼女がどんな気持ちであのペンダントを私達に託したのか分からない狂介じゃないでしょ?」
 
狂介は深いため息をついた。

「いいかい、アリス―――君は君が思っている以上にこの世界に必要不可欠だということを全然理解していない。
確かに君は我々のような"影を失った者"ではない。しかし―――だからといって、書き換えの影響を受けないとは言い切れないんだぞ」

「わかってる・・・・・・。わかってるわ」

 
アリスの小さな肩が震えている。

「だったら―――」

「待って、あんまりアリスを責めないで」
 
茜がアリスを隠すように二人の間に割って入る。

「私がやろうって言い出したの。アリスの姿を月島みどりの脳に投影したのも私―――」

「茜。俺達の使命は人を救うことでも守ることでもない。ましてや―――君島絵里香の願いを叶える事に何の意味があるんだ」

「うん。分かってる。でもね・・・・・・一人の人間として私達はやるべきことをしたと思ってる」

「感情論か―――その行動で多くの命が失われたとしても、果たしてそういいきれるのか?」

 
答えを待つことなく二人に背を向けると、狂介は机に両手をついた。

しくしくと泣くアリス。

うつむいたままの茜。

誰も言葉を発さないまま、時間という概念が存在しない世界が静かに息を潜める。

しばらくして、沈黙の中に答えを見つけられないと悟ったのか狂介は静かに、

「怒鳴って悪かったな。ただ、これだけは分かってほしい。君の消滅は、この世界の消滅に等しい。
世界に捨てられた人々は君なしでは存在すらできないんだ。どうか・・・・・・そのことだけは忘れないでいて欲しい」


と、言って二人を部屋から出すとドアを閉めたのだった。

茜はべそをかいているアリスをそっと抱き寄せてから、

「狂介も分かっているのよ。あなたの気持ち。でも、心を凍らせて自分を殺さないと、救えないものもあるの」
 
とやさしく言った。

アリスはしばらくの間そのぬくもりに包まれていたが、突然茜の耳たぶをグイッと引き寄せると、

「茜って狂介のこの好きでしょ?」
 
まだ涙を湛えた大きな瞳で、ニッコリとおどけて見せたのであった。


<第11章 交差点( 4 )につづく>



スポンサーサイト
▼ランキングに参加しています。
ランキング用人気ブログランキングBブログランキング・にほんブログ村へ
▲ポチポチっと応援お願いします。

この記事のトラックバックURL

http://imagina.blog115.fc2.com/tb.php/103-f693e0ec

コメント

神谷狂介は怪しいと思ってたら、やはりあちら側のひとでしたね。

墓場の天使は、アリスでしたか。

しかし、アリスの消滅が世界の消滅に等しいとは衝撃的なお言葉。
ポチッと

宗教的発言キャッチ!!
エデンですか・・・真相と謎は深まるばかり?まあ、いつものぽっちと応援
アリスの消滅が世界の消滅に等しい…
RPGなどにもありそう。

応援ぽちっと
銀河系一朗様・Mr.様・龍伯様
銀河系一朗様
ええ。この場合の「世界」とは、「世界から捨てられ人々」の住む世界の可能性がたかそうですね。
ということは・・・・・・。
応援ぽちありがとうございます。

Mr.様
「エデン」これはどうやら、瀬崎たちがいる世界を指しているようです。
この小説、結構神話や、宗教、オペラ、歌曲等いろいろ名前
がでてきています。
ポチありがとうございます。

龍伯様
この小説はファンタジーですので、結構RPG的要素はあるかもしれません^^
魔法とは違った「能力」をアリスたちは使っているようですけど・・・・。
応援ポチありがとうございます、。
 こんばんは。
 世界に捨てられた人々? えらい抽象的ですな・・・・。
 そのうちすべてが明らかになる日が来ることを楽しみにしています(笑)
 難しくなると、すぐお手上げになる「イチコ」の作者です。
 いい具合に日付が変わりました。いつものポチの時間ですので。
 おやすみなさい。
こんばんは。
あちら側の面々の会話、興味深いですね。
狂介たちはアリスを除いて「影を失った者」で、
「書き換え」の影響を受ける……。
そして恋の予感。
むむむファブィ。
紗羅の木様・タンスにゴンザレス様
紗羅の木様
「世界に捨てられた人々=影を失った者」はこの場合同じではないかと想像されますね。
まあ、この辺りは実は、次の連載小説「i」シリーズへの伏線ですので、あんまり深く考える必要はないです^^
ふ~んって感じでうけながしていただければ幸いです。
ポチいつもありがとうございます。

タンスにゴンザレス様
ええ、あちら側のお話は、まあ深く考えなくてもこの小説自体には大きく影響はありません。
ただの「きっかけ」の1つなのです^^
ファヴィありがとうございます。

コメントする


管理者にだけ表示を許可する


ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。

コメントをプレビューする?

Template Designed by DW99

フィードメーター - i 「アクセス数が全然伸びない…」そんな悩みをブログジャンキーが解決します! track feed
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。