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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

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第11章 交差点(9)

第11章 交差点( 9 )


私は明け方までずっと考え込んでいた。

アパートに戻った私は、彼女からのメールをそわそわと待っていたのだ。

しかし・・・・・・そんなことは無意味だったのである。

それに気が付いたのは手持ち無沙汰から過去のメールを読み返していた時―――。

最後に彼女から送られてきた、あの暗号のようなメールを見たときだった。

「rocketN439EsE~i~mtssW 今までありがとう。さよなら」

そして、絵里香の遺体が横たわる部屋で瀬崎が言った言葉。

「通信記録を調べると五分程度の会話の後、メールを一通送信している。どちらも君宛の発信だ。
 ところが君の携帯はその時間電話が着信した記録がない。メールは届いているようだがね・・・・・・」

 
そうなのだ・・・・・・。そうだったのだ。

彼女は今の―――つまり未来の私に向けて電話をかけていたのだ。

そして彼女が「メールするから」と言って送ったものがこの暗号のようなメールだったのだ。

彼女が最後に言った「それから」の次に続く言葉は、

「今までありがとう。さようなら」
 
私がどんなにあがいても、彼女の死を止めることなんて出来なかったのである。

彼女は自分の死を確信してなお、そうすることを選択したのだ。

張っていた糸が切れるように、私の体から一気に力が抜けていった。

それと同時に冷えていく頭は彼女の言葉を繰り返す。

「私と旅行した場所覚えてる?
 失くした彼はあなたが取り戻して・・・・・・。」

 

私達はここ半年の間に四回ほど時間を作っては、あちらこちらへと遠出した。

もともと出不精な私は、旅行などにはまったく興味が無かったのだが―――。

「たまには、気分転換しなくちゃ」

と微笑む絵里香に背中を押され、あっちこっちと連れまわされたのだ。

そのたびに、クタクタに疲れ果てて、

「やっぱり家が一番」

と、ぼやいてはいたものの、絵里香が傍にいればどんなところへ行っても楽しかった。
 
しかし――――。

私にとっては楽しいだけの旅行も、彼女にとっては別の意図が隠されていたという訳だ。

失くした彼を取り戻す―――という。
 
そして、私は明け方まで考え込むことになる。

絵里香が死んでしまった今、そんなことをして何の意味があるのか。
今更、彼女の言う"彼"を取り戻したところでいったい何になるというのか。

絵里香の思いを叶えたいと思う傍らで・・・・・・そう囁くもう一人の自分がいたのである。


<第11章 交差点( 10 )につづく>



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コメント

おはようございます!今日は一番のりでした~。日本語だけで手一杯って・・・私は奈緒さんの半分も表現力ないですから・・・。ここで毎日楽しませてもらってます。でも、英語も日本語の語彙力の多い人の方が上達すると聞きましたよ~。語彙力の少ない私ではぴんとこない英単語も小説を書いてらっしゃる方たちなら分かるのかも。明日も続き、楽しみにしてます!
奈緒さん、おはようございます(^-^)ノ

時間が出来たので、ちょっとまだ未読だった部分を拝見しようと読み始めたのですが…とまらず御飯の用意も忘れて一気に全部拝見させて頂きました~♪
過去の話が先に読んでいた部分にかっちりはまって…うう、早く先が拝見したいです(>_<)
できれば毎日1章ずつ…って無理な事をお願いしたくなるほどです(^^)
明日を楽しみにしてます~(^-^)ファブィ!
応援ぽちっと
死んだ人との思い出・・・感情移入のしやすい作品です。サンクス
前の話で、死者と会話できるとあった時は文字通り死者と話すと思っていたのですが、実際は、過去の時点の、これから死ぬ人間と話してるわけですね。なおかつ、どうやらその時点でその人間も自分が死ぬとわかっていると。むー。唸ります。

"失くした彼"を"取り戻す"とはいったいどういうことなのか。
謎はまだ続きますね。
ポチッと。
コメントはしていませんが、ちょくちょく読ませて頂いてます;;
本当に、奈緒さんの根気良さと、表現力の高さには感服いたします。
これからも頑張ってください!!
応援してます!!
という事で、ポチっと押しておきますw
ナッツ様・みぃち様・Mr.様・銀河系一朗様・幸史様
ナッツ様
1ゲッツありがとうございます^^
私も、いつも更新するときは頭を抱えながら、文章をひねり出している次第です。
たった一文をひねり出すのに1時間とかはざらだったりします(笑)
楽しみにしていただけるとこちらもだんぜんやる気がでます^^
ありがとうございます。

みぃち様
おおう^^;一章ずつの更新はさすがに無理でございます。
ですが、そういっていただけると、ありがたいかぎりです。
最後までお付き合いいただけることをいのりつつ^^
ファヴィありがとうございます。

Mr.様
なかなか文章で感情を表現できているか、微妙なところですが(笑)これからもお付き合いおねがいします^^

銀河系一朗様
ええ・・・・・・4章からのなが~い伏線でした。
いろいろこんがらかってしまわないよう、うまくまとめられるよう、見守っていただけるとありがたいです。
ええ。失くした彼とは・・・・・そして、5年前のの事件の犯人とは!?
応援ポチありがとうございます。

幸史様
創作の息抜きにでも、呼んでいただけると幸いです^^
まだまだ、読者様を引きこめるような文章には程遠いので、精進したいとおもっています。
幸史様も小説の続きをがんばってくださいね。
ポチありがとうございます。
ここでついにつながりましたか。
まだ色々伏線ありそうですね。
彼を取り戻す……今後はこの言葉を巡って展開していくのでしょうか。
楽しみです。ファブィ。
 こんばんは。
 おお、だいぶまとまってきましたね。
 この電話での会話が重要な鍵になってそうですね。
 失くした彼? 言い回しも引っ掛かりますが――これも悪意ではないよね?
 すぐ引っ掛かるので、用心してるつもり(笑) 
 おやすみなさい。応援ポチ。
 
タンスにゴンザレス様・紗羅の木様
タンスにゴンザレス様
ええ。でも、もうかなり謎はとけているんじゃないでしょうか?
次回はもう1つの謎が解けます^^
ファヴィありがとうございます。

紗羅の木様
ふふふふ。悪意だらけ!?
でも、次回は結構核心に迫るシーンですよ^^
あのときにいったい何があったのか!?的なシーンです。
応援ポチありがとうございます

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