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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

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第12章 点と線(1)

第12章 点と線( 1 )


携帯電話の着信音で、私は浅い眠りから引き戻された。

時計を見ると正午を少し回ったところ。

どうやらいつの間にか眠っていたらしい。

私は寒さに身震いをしながら、

「もしもし―――」

と電話にでた。

「瀬崎だ。暇なら少し出てこないか?」

まったく、いつも唐突である。

「はあ」

と、私はまだまどろむ意識の中でそう答えると、待ち合わせの場所だけ聞いてすぐに電話を切った。

駅前の喫茶店に着いたのは、それから三十分ほど経ってから。

店に入ってすぐの窓際の席で瀬崎はタバコをふかしていた。

灰皿の上の吸殻の数から察するに、瀬崎はこの店から私に電話をかけてきたのだろう。

いつもと違う私服姿の瀬崎を珍しそうに見ていると、

「まあ、座れ」
 
と、刑事らしい口調で促す。

私は水を運んできたウエイターにカフェオレを注文してから、瀬崎に用件を尋ねたのである。

「まあ、分かってると思うが君島絵里香のことだ」
 
それ以外に私を呼び出す理由など無いというような物言いに、寝不足気味の私は正直少々カチンときたのだが―――。

そんなことでいちいち腹を立てていたら、この男とは付き合っていられない。

私は、君島絵里香の過去を知りたいと言う瀬崎に思い当たる限りの話をしたのだった。





「それだけか?」 

一通りの話を聞いた瀬崎は明らかに不満そうな顔でそう言うと、煙草をふかし始める。

どうやら、生前の絵里香と親しかった人物に一通り話を聞いて回ったらしく、私の話はその範疇を超えるものではなかったようである。

しかめっ面で煙草をくゆらす瀬崎の様子から、あまり収穫と呼べるような物がなかったことを察することができた。

そこでは私は―――。
 
昨日のことを、瀬崎に話してみようと思い立ったのである。

もちろん、絵里香から電話があったことは告げずに・・・・・・。

日記に書いてあったとだけ付け加えたのだ。

ところが、この話はいたく瀬崎の興味をひいたらしい。

タバコの根元が灰になるまでじっと聞き入っている。

長くなって、ぽろりとテーブルに落ちてしまった灰を横目で見ながら、面倒くさそうに右手で払って瀬崎は言った。

「五年前の犯人は内藤雄一ではないかもしれないと書いてあったのか・・・・・・」

「はい」
 
「ふむ。おもしろい。それで? お前さん、どうするつもりなんだ?」


そう聞かれて、私は口をつぐんでしまった。

正直、まだ決めかねていたのだ。

絵里香の願いを叶えたいと思う反面―――。

たとえ、彼女の言う"彼"を取り戻すことができたとしても。

五年前の事件を解決出来たとしても。

絵里香はもう・・・・・・戻ってはこないのだ。
 
なかなか返事をしない私に業を煮やした瀬崎は、

「どうせ暇なんだろう。付き合え」
 
と、強引に腕を掴んで引っ張り上げた。

さっさと会計を済ませて出て行く瀬崎を横目で追いながら、深いため息をつく。

結局、私は運ばれてきたカフェオレに一度も口を付けることなく―――。

喫茶店をあとにすることになったのである。


<第12章 点と線( 2 )につづく>



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コメント

奈緒さん、おはようございます(^-^)ノ

11章お疲れさまでした♪
2人はどこに…う~ん、展開が読めないだけに楽しみです~。
あうあう…お忙しいのでしたら、2日に1度でも(*^。^*)
それだけワクワクする時間が増えますv-343
('-^*)/ファブィ!
前回も言ったのですが、前章乙
この二人は、これからどこにいくのでしょうか・・・・
特にカフェオレをつかう張り詰めていた空気のあとの情景描写上手いです。
おうえんぽちっと
みぃち様・Mr.様
みぃち様
おはようです~ノシ
出来る限り毎日更新できるようにがんばりまっす^^
しばらくこの二人が、あちこち動き回る予定です^^
最後までお付き合いしていただけると幸いです~。
ファヴィありがとうございます。

Mr.様
ありがとうございます~^^
私の小説はあんまり面白い類のものではないので、出来るだけ息抜きのような文章を入れるように心がけています^^
応援ポチありがとうございます\\

11章ぉぉぉぉぉ
最近無駄にクソ忙しくて見逃してばかり…orz
早速読み直してみます。
応援ぽちっと
瀬崎は私をどこに連れて行こうというのか。

彼を取り戻し、5年前の事件を解決したら、そこには思いがけないサプライズを奈緒さまが用意しているような予感。
ポチッとなる
龍伯様・銀河系一朗様
龍伯様
読んでいただけるだけでうれしい限りですので^^
お時間あるときにでも^^
応援ポチありがとうございます。

銀河系一朗様
むむむ。
一気にハードル上げてきましたね(汗)
サプライズ・・・・・・考えておきます(笑)
応援ポチありがとうございます。
章題、点と線……この章で一本に「つながる」予感が!
したりしなかったり。
応援ファブィ。
 こんばんは。
 瀬崎さんがこれでもかとばかりにド真ん中に腰を据えてますな。
 しかも、強引さを極めてます。
 彼の意地が解決に導いてくれそうです。
 応援ポチ。おやすみなさい。
 
 
タンスにゴンザレス様・紗羅の木 様
タンスにゴンザレス様
繋がるか繋がらないのか、信じるのはあなた次第ですv-12
ついに私のコメント欄でも絵文字が使えるようになりました(笑)遅すぎw
ファヴィありがとうございます。

紗羅の木 様
ふふふふ。
瀬崎さんはもう好き勝手に動きすぎです(笑)
書いているこっちのみにもなってくれって感じです。
応援ポチありがとです^^

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