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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

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第12章 点と線(3)

第12章 点と線( 3 )


「お二人がいらっしゃることは君島様よりお聞きしておりました」
 
鏑木(かぶらぎ)と名乗った女性の言葉に私達は顔を見合わせた。

「君島絵里香が?」

「はい」

 
瀬崎が何かを言いかけると、それを察してか鏑木が言葉を付け加える。

「お二人に、自分が聞いたものと同じ内容の話をして欲しい。と」
 
体を前のめりにして、瀬崎は興味を示す。

「君島様は以前こちらの施設にいたひいろという少女のことをお尋ねになりました。
 彼女は時々変なことを口にしたりしなかったか。彼女のことを調べにきた人物はいなかったか。
 この二つをお尋ねになられてと記憶しております」

「伺ってもいいかな?」

 
話を遮って口を開いた瀬崎に、鏑木はゆっくりと頷いた。

「話を聞く限り、君島絵里香がここを尋ねたのは一度きり。しかし、あなたは随分彼女に強い印象をお持ちのように見えるが―――」
 
「忘れることなんてできませんわ」


鏑木は口元に笑みを浮かべた。

「多額なご寄付を頂いた方ですから・・・・・・。本当に感謝をしております」

「なるほど」

 
瀬崎は無精ひげに指を当てて頷いた。

「話を続けても? ええと、どこまで・・・・・・そうそう。ひいろちゃんはごくごく普通の子供でした。ただ―――」

「ただ?」

「まあ、まだ小学生でしたから、少しぐらいおかしなことを言うのは当たり前だとは思うんですが。
 彼女の場合、時々思い出したように同じ言葉を繰り返すんです―――。
 オイル抜いたのは瞳ちゃん・・・・・・と。
私が瞳ちゃんって?と聞くと彼女は友達と答えたので・・・・・・以前暮らした施設で覚えた言葉遊びか何かだと、当時は気にもしてませんでした」

「オイルを抜いたのは瞳ちゃん・・・・・・」

 
瀬崎はその部分を手帳に書いた後、何度か復唱する。

「他に何か気になった行動や言動は?」

「いえ、特には。ただこれを聞いた時、君島様は随分驚いた御様子で・・・・・・。聞き間違いではないのかと、しきりにご質問されていました」

「ふむ・・・・・・」

 
そう言って瀬崎はペンを止めて考え込んでいる。

私はと言えば、時折会話の中に出てくる絵里香の名前に―――。

その時の彼女の姿を思い描いては、胸の締め付けられるような痛みを抱えていたのだが・・・・・・。

「続けて」
 
取調べのような口調の瀬崎に、一瞬眉をピクリと動かした鏑木の様子が実に可笑しくて―――。

思わず微笑みそうになった口元を、なんとかごまかそうと左手で被う。

とても単純で―――どこにでもありそうな場面である。

しかし、この時の私には少しだけ・・・・・・。

ほんの少しだけれども、心の中に余白が生まれたような。

そんなふうに感じられた出来事であった。


<第12章 点と線( 4 )につづく>



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コメント

あの…
お~あの過去に出て来たキーワードのような呪文のような言葉の意味がわかるのが近づいてきたのかしら…もう一つのほうのキーワードも気になります~o(^o^)o ワクワク
毎日楽しみです。* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)σファブィ!
重要ワード発見です。何気に過去ばなですか、ここが重要ポイントですね。
オウエンポチッと
みぃち様・Mr.様
みぃち様
覚えていていた頂いてありがとうございます^^
そうですね。あの言葉は結構あちらこちらででてきてますから。
まったく何もないっていう落ちはないはず・・・・・・多分(笑)
ファヴィありがとうございます。

Mr.様
ちょっと過去を探りつと、どんでん返しを模索しています(笑)
応援ぽちありがとです。
絵里香が驚いたのはなぜか、という点が気になりますね。
あと、その時、私は一緒じゃなかったのか。

答えは奈緒さんの筆を待って。ポチッと。

銀河系一朗様
絵里香が驚いたのはなぜか。
絵里香自信、内藤が自分に向けてこの言葉を放っていたのを目撃していますので、ひいろがこの言葉を知っていたことに驚いたのでしょうね。
もちろん、このときはひいろに対しても、同じ暗示を行っていたのかという疑念もふくまれていますが。
今言っちゃうと・・・・・・いろいろと問題ありです(笑)

その時、私は一緒じゃなかったのか。
ええ。一緒に来ているはずですからね。
ただ、寄付の手続きをしている最中か、その直後に鏑木と絵里香ははなしたでしょうから、その場面に、付き合って一年未満の人間が立ち会うかといえば、まあ、私なら遠慮するかなっていうところですね。
あえて本文にはしませんでしたが。

多額の寄付をしてくれる"上客"の付き人ですから、あの無愛想な受付も、笑顔で聖堂内を案内してくれたことでしょう(笑)

ポチありがとうございます。
いよいよ「オイル抜いたのは瞳ちゃん」の中身が解明される予感が
したりしなかったり。
続きが楽しみです。ファブィ。
 こんばんは。
 地道な捜査が続いてますね。
 オイル、何のオイルか? ずっと思ってます。そもそもあの事故が起こったあたりがおかしくないか。ややこしくなる元凶のような気がするな・・・・
 おやすみなさい。応援ポチです。
タンスにゴンザレス様・紗羅の木様
タンスにゴンザレス様
う~んどうでしょうか・・・・・・におわす程度でスルーするかも知れませんよ(笑)
ファヴィありがとうございます。

紗羅の木様
オイル・・・・・・そして事故。
いいところを突いてきますw
もしかして瀬崎より、真相に近づいているかもしれませんよ(笑)
応援ポチありがとうございます。

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