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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

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第12章 点と線(5)

第12章 点と線( 5 )


私は駅のホームの隅で煙草をふかしていた。

結局この三日間、瀬崎と共に各地を急ぎ足で廻ったのだった。

旅先での会話や、絵里香の様子などを事細かに聞く瀬崎に正直うんざりしながらも、彼女との思い出は私の感傷を刺激したことも事実であった。

そして、次はいよいよ二人で最後に訪れた土地。

しかし、実のところ。

彼女の言う"彼"の手がかりすら、私は掴めていなかったのである。

瀬崎は今、自動販売機の横で携帯電話を耳に当てている。

旅先では何度となく、どこかに電話かけている様子だった。

駅に着くと大抵は二人組みの刑事が私達を出迎に来ていたことを考えると、おおかた電話の相手は警察の上司かなにかだろう。
 
電話を終えた瀬崎は、片足を引きずりながら私の近くに来ると煙草を吸い始めた。
 
煙を大きく吸い込んで吐き出すと、

「内藤雄一は以前結婚していて、田代の性を名乗っていたようだ」
 
脈絡もなく話しを始める。

「三人の被害者を孤児院に預けたのは内藤と見て間違いない」

「じゃ、絵里香と他の三人は同じ孤児院で暮らしていたんですね」

「そうだろうな。なんらかの事情で孤児院を閉めることになって、君島絵里香は君島家に引き取られ、他の三人は別々の施設に預けられた。まあ、そんなところだろう。
 つまり――――」

 
そこで瀬崎は会話を止めて煙を吸い込む。

「五年前の殺人事件はその孤児院で起こった"何か"が原因の可能性が高い」

「孤児院・・・・・・」

 
私は古ぼけた教会を思い出す。

少し小高い場所にひっそりと立っているそれを、あの時の絵里香は悲しそうに見つめていた。

教会の隣には平屋の建物があって、昔の校舎を思わせるような造りになっている。

「私が小さい頃、暮らしていた場所なの」
 
教会を見上げて、絵里香はぼんやりと呟いた。

私は、その視線を追った先に―――。

なにかおかしい・・・・・・。

妙な違和感を覚えた。

何かが不釣合いなのだ。

その正体を探るべく、目を凝らそうとすると、

「ねえ・・・・・・」

私の手を引いた絵里香がじっとこちらを見つめていた。

そして唇が動いて―――。

何かを言ったのだ。

ひどく曖昧な言葉を・・・・・・。

私はしばらく記憶の中の情景に彼女の言葉を捜していたのだが――――。

列車の到着を告げるけたたましいベルに、一瞬で現実に引き戻されたのだった。


<第12章 点と線( 6 )につづく>



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コメント

>何かを言ったのだ。
ひどく曖昧な言葉を・・・・・・。

すごく気になりますね。何なんでしょう。
ここで濁すということは、とても重要な言葉だったりして。
くぅ…!
奈緒さん、おはようございます(^-^)ノ

ううう、この終わり方~!
小説なら急いで次のページを開いてるところですが…それができないのが辛いけど楽しみでもあります~♪
明日もわくわくです(≧▽≦)σファブィ!
曖昧な言葉・・・気になります。
五年前までさかのぼり現実に引き戻される描写GOOD否GODです。
応援ぽっちと
Silly me!
ううう・・・。何て言ったんですかあ~!?
わかりません。
Silly me!
(英語コメントの落ち、さすがでした。思わず笑ってしまいました~)
 田代・・・そうそう、あのヨメさんはまだ生きてるのか? あの事故ってほんとうはいつあったのか? 死んでいるはずの人間がなんらかの事情で生きてることになっているとか・・・・結局、よく分かりませんな。 書き換えが出てきそうで出て来ない。
 頭の中、くちゃくちゃになりました。そうでなくてもヒドイ頭なのに(笑)
 応援ポチです。
教会を見上げた時の妙な違和感というのが気になります。
例えば十字架の上下が逆とか、壁が赤白のストライプとか(笑)、
なんだろう。
そして、絵里香のひどく曖昧な言葉。

奈緒さん、これは私の呟きなので丁寧に答えなくていいですよ!
何かを言ったのだ。
何かってなんでしょう?
曖昧ってことは何か重要なことが…

応援ぽちっと
タンスにゴンザレス様・みぃち様・Mr.様・ナッツ様・紗羅の木様・銀河系一朗様・龍伯様
タンスにゴンザレス様
たいした言葉ではなかったりw
ただ、その言葉と何かがリンクすることで見えてくる真実もあったりします。

みぃち様
そういっていただけるとありがたいです。
がんばって続きをかきまする^^
ファヴィありがとうございます。

Mr.様
お褒めの言葉光栄です。
このシーンは書きあがってから、1時間くらいおかしなところを直したり、つけくわえたりと、読みにくく無いように苦労いたしました。読みにくくは無かったでしょうか?^^応援ポチありがとうございます。

ナッツ様
Silly me! コメントでさっそく使わせてもらいました^^
絵里香の言葉はたいした言葉ではないんです。まだそろわない3つのキーワードがそろうと、謎が1つとけるかも^^

紗羅の木様
混乱の上塗りをし続ける悪徳作者で申し訳ありません^^;
実は書き換えというのは、おおまかにいうと、今起こっていること根幹なんですよね。矛盾の根源とでもいいますか・・・・・。
余計混乱しちゃうかしら・・・・。
応援ポチありがとうございます。

銀河系一朗様
ええ、それは過去の傷跡とでもいっておきましょうか・・・・。
曖昧な言葉は、それ自体意味を成さないような物です。
主人公が再び教会を訪れたときにおもいだすかも・・・・多分。

龍伯様
曖昧ってことは、あんまり衝撃的では無い言葉だとおもいます。
記憶に残らないくらい抽象的といいますか。
応援ポチありがとうございます。

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