FC2ブログ

お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

第13章 疑惑(11)

第13章 疑惑( 11 )


「この事件ですか・・・・・・」

渡邊は新聞の片隅の小さな記事を指差し、

「たしか、他県からキャンプに来ていた子供が行方不明になった事件ですね。当時は警察やら消防やら大騒ぎになって―――。
そうですか・・・・・・。発見されたとは聞いてましたが、田代絹江の事故と同じ日だったんですね」


と、腕を組んで頷いている。
 
いったん分署に戻って来た瀬崎は、当時の資料を片っ端から漁っていたのだ。

「それで・・・・・・この事件がなにか?」

一通り資料に目を通し終えた瀬崎に向かって渡邊は聞いたが、

「いや、少し気になることがあって・・・・・・まあ、思い過ごしならそれでいいんですが―――」

と、今一歯切れの悪い返答。

この、短い付き合いの中で瀬崎という人間の事を少しは理解出来てきた渡邊は、それ以上の質問をやめる代わりに、

「何かお手伝いできることはありませんか?」

と不器用な笑顔を作った。

「感謝します」

少し照れくさそうにぼそりと呟いた瀬崎は、

「家族の連絡先か何かが解ると助かります」

ぼりぼりと頭を掻いたのだった。



それから数時間後――――。

山間の小さな集落の片隅で瀬崎は車を止めた。

平屋建ての家の庭先では、大分頭に白髪の混じった初老の女性が軒から落ちた雪をはらっている。

当時の資料に記載されていた連絡先は現在不通となっており―――。

渡邊が新潟県警やら役所やらに連絡を取って、やっと現在の家族の消息を知ることが出来たのだった。

周囲の聞き込みで得られた―――少年が発見されたと時を同じくして、家族がこの地に越してきたという事実。

それも瀬崎にとってはより一層、疑惑を掻き立てる要素となった。

「奥さん」
 
渡邊が助手席の窓を開けて放ったその言葉に、女性は顔を上げると―――。

眩しそうに目を細めながら額に手をかざしたのだった。


<第13章 疑惑( 12 )につづく>



スポンサーサイト



▼ランキングに参加しています。
ランキング用人気ブログランキングBブログランキング・にほんブログ村へ
▲ポチポチっと応援お願いします。

この記事のトラックバックURL

http://imagina.blog115.fc2.com/tb.php/135-4fc39a83

コメント

おおお!
奈緒さん、おはようございます('-^*)/

うわ~加速が~♪
ここで「私」の過去と繋がるのですか!
また一つの山ですね(O_O)ドキドキ
謎の多い「私」とは…一体…。
続きすごく楽しみにしてます(≧▽≦)σファブィ!
その事件は何かと関係しそうですね。
重要なとこですね。山の事件と今までのは関係が。。。。

期待で応援ポチッと
みぃち様・Mr.様
みぃち様
いったい、この女性はなにを知っているのか・・・・・。
実はそれをにおわせるシーンは第三章に紛れ込ませてあります^^
お暇なら是非ご覧いただけるとあー!!ここでか!!という発見があるかもです(笑)
応援ファヴィありがとうございます。

Mr.様
ええ、長い間描かれていなかった主人公の過去が少しだけ垣間見れるかもしれません。
予想外!!って皆さんに思っていただけるかどうか・・・・・。
不安です(笑)
応援ポチありがとうございます^^
なにやらまた新しい謎が生まれたのか。
それともまさか、実は田代絹代は無事だったとか。

ええ、妄想です(笑)
ポチッと。
銀河系一朗様
新たな謎というより、最初の方からくすぶっていた謎言う感じかもしれません。
瀬崎が、地方に向かった訳とも符号してくるのかもしれません^^
田代絹江は・・・・残念ながら・・・・。

応援ポチット

コメントする


管理者にだけ表示を許可する


ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。

コメントをプレビューする?

Template Designed by DW99

フィードメーター - i 「アクセス数が全然伸びない…」そんな悩みをブログジャンキーが解決します! track feed