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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

第13章 疑惑(12)

第13章 疑惑( 12 )


「ええと・・・・・・以前どこかで?」
 
女性は渡邊の顔を見ると戸惑いの表情でそう答えた。

「ええ。お子さんの失踪事件の時に―――」
 
渡邊ですと名のって名刺を差し出す。

「そうですか・・・・・・。その節は大変お世話になりました」
 
そういって深々と頭を下げた女性に、渡邊は、

「いいえ。なんのお役にもたてませんで・・・・・・。申し訳ありませんでした」
 
と頭を掻きながら、数歩後ろでじっと女性を観察している瀬崎を紹介したのだった。

「東京の刑事さん・・・・・・・」
 
はっとして、

「まさか―――息子が何か?」

と心配そうな表情を浮かべた女性は、

「いえ。十七年前、息子さんを保護した時のお話を―――」
 
その言葉が最後まで終わらない内に、みるみると表情をこわばらせていく。

瀬崎はそれを見逃すことなく、

「湖であったことをお聞かせ願えませんか?」
 
追い討ちをかけるように言葉を重ねたのだ。

女性はどうやら全てを察したらしく、今にも卒倒しそうな顔色で瀬崎をじっと見返している。
 
「大丈夫ですか?」

その様子を心配して、手を差し伸べようとする渡邊。

「いいえ、平気です」
 
右手を軽く前に押し出し、しっかりとした口調でそう言った女性は、

「どうぞ、こちらへ」
 
と、瀬崎たちを玄関の中へと招き入れたのだった。





引戸の玄関の先は細長い土間が奥まで続いていて、一見して昔の酒屋のような造りである。

土間の右側が一段高い靴脱ぎ場となっており、その更に一段上―――。

スリガラスが入った障子を開けた先が、客間となっていた。

瀬崎たちが、女性の勧めで掘りゴタツの中に足を伸ばしていると、

「お客さんかい?」
 
と、年配の男性が顔を出す。

「あなた、実は―――」
 
女に背中を押され、促されるように奥へと姿を消した二人は、しばらくの間なにやらぼそぼそと話をしている様子であったが―――。

「お待たせしました」

と言って、戻ってきた男の表情は硬く、瀬崎たちに軽く一礼すると――――。

後からお茶を運んできた妻と共に瀬崎たちの正面に座った。

「いつかはこんな日が来るんじゃないかと思っていました」
 
宇賀神達雄(うがじんたつお)と名乗った男は、少し伏し目がちに視線を落とすと―――。

そう口火を切ったのだった。


<第13章 疑惑( 13 )につづく>



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コメント

おおお!
奈緒さん、こんにちは('-^*)/

あああ!あのシーンですね!
3-8のあのシーン…なる~またかっちりと繋がってきましたね~♪
本当章のあちこちに散りばめられた謎が、一つの結末に向かって集結していく感じいいです(^^)
夫婦から語られる物語…楽しみにしてます!(*゚∀゚*)σファブィ!
奈緒さん☆お久しぶりですっ!!!
なかなか来れなくてゴメンなさいmm

宇賀神さんは何を話し出すのか・・・ドキドキ・・・
楽しみにしてます♪応援ぽちぽちっ
コンバンワ!!!

挨拶から入るものですかね?やっぱりそうですか。
宇賀神さんが重要キャラですか・・・。事件につながるのか・・・。
期待って事で処理。
応援ポッチと
みぃち様・鳳鈴桜華様・Mr.様
みぃち様
はい、この小説は、完結してから読み直すと、あれ!!これって、というような仕掛けや、新たな謎が見えてきたりするように私なりに工夫してあったりします。
そこがちょっと読みにくいという意見もいただきますが(笑)
その辺りは、完結後に別の形で再構成させていただくかもしれません。
次回はちょっと・・・・・変則的に、まず結論ありきという形で、二つのシーンをくっつけてお贈りいたします。
応援ファヴィありがとうございます。

鳳鈴桜華様
いえいえ^^お暇な時にでも^^いらしていただけたらありがたい限りです^^
次回はちょっと変則的にまず結論が、渡邊の口から語られますので、お楽しみいただけると幸いです^^
応援ポチありがとうございます。

Mr.様
こんばんわ!!
挨拶は大切ですよね(笑)
ええ、宇賀神夫妻が実は、このお話をややこしくしている張本人なのかもしれません。
いろんな意味で。
いったい、どういう意味だ~~~~~~!!(笑)
応援ポチありがとうございます。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
銀河系一朗 様
誤字のご指摘ありがとうございます。

早速訂正させていただきました。

宇賀神という名前に聞き覚えはないですか(笑)
長野、新潟、栃木などに結構ある名前です^^
特に長野には宇賀神神社というところもあったりします^^

地域によっては珍しい名前なのかもしれませんね^^

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