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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

第14章 粉雪(2)

第14章 粉雪( 2 )

「無理いって悪いな」
 
そう言って早坂は、まだ思うように動かせない手足を助手席に押し込んだ。

「まあ、暇だしね―――。それより、無断で外出なんかして平気なのか?」
 
私は施設の出入り口を見つめながらそう聞き返した。

ここは、早坂が入院していた病院の駐車場。

「行きたい所があるんだけど、頼まれてくれるかい?」
 
病室で早坂からそう相談された私は、近くのレンタカーショップから車を調達してきたのだ。

「平気さ。どうせあそこにいても、寝る以外にすることがないしな。
―――それに、この筋肉が落ちた体じゃ、すぐに捜査に加わることもできやしない」

 
早坂はそう言って、おっくうそうにシートベルトに手を伸ばす。

私はそのぎこちない仕草に、まだ本調子でない早坂の体を心配に思ったのだが、

「まずは自宅に向かって欲しい」
 
その頼みを無下に断ることもできずに、アクセルに乗せた足に力を入れる。

「さすがにこの格好じゃ恥ずかしくて街は歩けないよ」
 
と自分の格好を見て、入院着の早坂はおどけてみせたのだった。





「俺もついて行こうか?」
 
助手席の窓を開けてそう言った私に―――。

すでに自宅で着替えを済まして来ていた早坂は、

「悪い、懐かしい人との待ち合わせなんだ」
 
と言って、片腕を松葉杖に絡ませる。

「どこかで時間をつぶしてくれないか」

「わかった」


窓を閉めた私は、ゆっくりと横断歩道を渡って向かいの大きな教会の影に早坂の姿が消えてゆくまで―――。

じっとその後姿を見送っていたのだった。


<第14章 粉雪( 3 )につづく>



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コメント

あれ?!
んんん?この2人こんなに親しげ…。
あれ?そういう場面あったかしら…それとも…。
懐かしい人も気になります!
もう大詰めなんですね~♪
もう一度一気読みしておさらいしておきますね(^^)σファブィ!
粉雪・・・いいタイトルですね。癒されます。

懐かしい人・・・。誰でしょうね?
その体で、誰と会うのでしょうか、

応援ポッチと
みぃち様・Mr.様
みぃち様
ちょっと長い小説になってしまっていますから。
4章5章辺りでエリカとの出会いのきっかけに早坂が登場しています。
そのときに、ある事件がきっかけで早坂と出会った。という内容があり、この章でその詳細が分かるかもしれません^^
ファヴィありがとうございます^^

Mr.様
粉雪というタイトル・・・・・は章の最後にちらりと出てくる背景描写からきています。
早坂の言った懐かしい人・・・・・これも今後の鍵になっていくのかもです^^
応援ぽちありがとうございます
早坂が懐かしい人と呼ぶひととはいったいだあれだ?

変な妄想はしなくてもいいですか?

ポチッと。
銀河系一朗様
変な妄想してもいいですよ(笑)

まあ、懐かしい人ってあいまいな表現は、"私"をついてこさせない為の嘘なのか、それとも何かを暗示しているのか、今のところは判断ができない状況ですよね^^
応援ぽちッとありがとうございます。

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