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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

第14章 粉雪(7)

第14章 粉雪( 7 )


「待たせたな」
 
瀬崎はそう言ってから、三人組に背を向けた。

先程までの人目をはばからない態度とはうって変わって、三人組はこじんまりとタクシー乗り場に収まっている。

ひそひそとなにやら話しているのは、どうせ瀬崎への憎まれ口だろう。

聞こえない振りをして、瀬崎は早坂との会話に集中する。

「さっきの話、どういうことなんです?」
 
早坂の声が震えているのは、寒さからだけではないようである。

「十七年前のあの日、湖に落ちた少年は、宇賀神という夫婦に助けられたんだ」
 
瀬崎はあえて、詳しい説明を省き、

「そして、そのまま実の息子として育てられた」

とだけ付け加えたのだ。
 
その言葉に対する早坂の反応は早かった。

「そんな・・・・・・まさか・・・・・・」
 
動揺が受話器ごしに伝わってくる。

「どうして、そう思うんだ?」
 
瀬崎はなるたけ自然にそう言った。

「だって、あの崖から―――」
 
早坂はそこまで言うと・・・・・・。

はっとして、言葉を飲み込んだのだ。

「何故―――」
 
瀬崎はトーンと落として、

「お前が、十七年前に崖から落ちた少年のことを知ってるんだ?」

ゆっくりと―――それでいて、凄みを効かした声でそう言ったのだった。
 




「それは・・・・・・・」
 
早坂はそう言ったまま、言葉を発せないでいた。
 
言い訳を考える時間を奪うように、瀬崎は、

「仁という少年はお前だな?」

とまくしたてる。
 
しばらくの間、言葉を失っていた早坂ではあったが、

「・・・・・・そうです」
 
言い逃れはできないと悟ったように―――。

静かにそう言ったのだった。


<第14章 粉雪( 8 )につづく>



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