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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

第14章 粉雪(9)

第14章 粉雪( 9 )


「正直私は、あいつが人を殺せる人間だとは思えません」
 
ただ、と早坂は付け加えた。

「それはあくまで友人としての意見です。人は誰しも殺人者になり得る―――。
これは、私が刑事になって学んだことです」


「そうか・・・・・」
 
瀬崎はそう頷いて、

「俺か斉藤がそっちに行くまで、阿久津亮介から目を離すな」
 
と、念を押した。

「わかりました」
 
早坂はそう言ってから、

「あ。それなら―――」
 
と、思いもよらない提案をしたのだった。





「もう一年半くらい前になりますか―――。新宿で起こった集団失踪事件覚えていますか?」

早坂の唐突な切り返しに、瀬崎は、

「それがどうかしたか?」
 
と、眉を寄せる。

「マンションの管理人を含め、住人全員がある日忽然と姿を消したんですが・・・・・・。
 全員の身元がでたらめだったこともあり捜査は難航―――。
 結局、今は空きビルになっているんです」

 
瀬崎は、早坂の言葉の真意を探りながら、

「阿久津亮介をそこへ?」
 
と聞いた。

「はい」
 
早坂は頷いて、

「屋上にでも連れ出せれば・・・・・・あとは出入り口を固めるだけですし―――。
 住民もいませんので万が一の時にも対処できるんじゃないかと」

 
と、意見を述べる。
 
瀬崎としては、阿久津亮介の逃亡の可能性を回避したい訳であるから―――。

早坂の提案に異議を唱える必要性は見当たらなかった。

なにより新宿なら・・・・・・今、早坂達がいる場所に向かうよりもかなり近い。

そのままそこに留まらせて、阿久津亮介に余計な勘ぐりをされるより、よっぽどましなように思えたのだった。

「分かった。くれぐれも無茶はするなよ」
 
瀬崎は念を入れるように、

「被疑者を確保するときが、一番危ういんだからな」

と、付け加えて電話を切ったのだった。


<第14章 粉雪( 9 )につづく>



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