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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

第14章 粉雪(16)

第14章 粉雪( 16 )


「間に合ってくれ」
 
瀬崎は十階のフロアに続く階段を駆け上がっていた。

心臓が悲鳴を上げ、喉はひゅうひゅうと頼りない呼吸を繰り返している。

ここまで右足の古傷をかばうようにして上がって来た為だろう―――。

左膝の焼けるような痛みに、瀬崎は思わず片膝を付いてしまった。

そして―――。

気付いたのである。

無人のはずのマンションに木霊する機械音に・・・・・・。

どうやらそれはこの上―――。

十階フロアから聞こえてくるらしい。

瀬崎は、激しく上下する肩で一歩ずつ階段を上ると、10Fと書かれたドアの前で立ち止まった。

未だ整わない息を何とか押し殺し、そっとノブを廻す。
 
人一人通れるくらいドアを開いた瀬崎は少しの間、中の様子を窺っていたが―――。

切れ掛かった蛍光灯が点滅を繰り返す十階の廊下に、するりと体を忍ばせたのだった。




「阿久津亮介!!」

屋上へと続くドアを勢いよく開いて、瀬崎はそう言い放った。
 
その手にはきつく握られた拳銃―――。

先ほど十階フロアで手に入れた物である。

一定間隔で繰り返されていた機械音の正体―――。

それは、エレベーター扉だった。

本来、出入り口に敷かれていたであろう足拭き用のマットが丸めて置かれ、その開閉を遮っていたのだ。

―――なるほど、幾ら待ってもエレベーターが下りてこないわけだ。

瀬崎がそう思いながらそれを引っ張り出した時である。

ゴロリ。

元の形を取り戻したマットの中から、タオルにくるまれた拳銃が転げ落ちたのである。





「やっとたどり着きましたね」

疲労と痛みで震える足に力を込めて踏ん張ると、瀬崎は声の主にまっすぐと銃口を向けた。

その先には―――。

雷光を背にゆっくりと振り向いた早坂が、両手を挙げて不適な笑みを浮かべている。

「お前―――」
 
前方に注意を注ぎながらも、辺りをさっとうかがった瀬崎は―――。

屋上に一人佇む早坂に向けて、鋭い言葉を投げかけたのだった。

「"仁"を殺したのか?」


<第14章 粉雪( 17 )につづく>



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コメント

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あ、やっぱり「仁」は二人か。
瀬崎は阿久津亮介が「仁」と見抜いていたのですね。

しかし、早坂を追求しなさそうですね。

マットにあった拳銃はさっき早坂が使った(貸与でない?)ものか。
ポチッと。
みぃち 様・銀河系一朗様
みぃち 様
あとちょっとで、この「"仁"を殺したのか?」 という言葉の意味が明かされるかも!?
いえいえ~。私はただのニートです(笑)
この小説も、私の第1作目なんです。
プロット作りや準備で半年くらいかけていますので、
連載終了までを含めると、一年位かかっちゃってるんですよね~。
いつも応援ファヴィありがとうございます。

銀河系一朗様
ええ。銀河様の推理はあたっておりますよ^^
瀬崎は追求はしないかもですけど、早坂の口から語らせる予定です。
マットにあった拳銃は・・・・・早坂の策略かも!?
応援ポチありがとうございます。

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