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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

第14章 粉雪(25)

第14章 粉雪( 25 )


パンッ―――。

乾いた銃声が反射を繰り返しながら、夜の街を駆け抜けていく。
 
行き場を失った真紅の血液が、空中を漂って亮介の頬を赤く染めた。

見開かれたその瞳には―――。

胸から血を流し、後方へと倒れていく瀬崎の姿が映しだされていた。


亮介が引き金を引こうとした瞬間―――。

瀬崎のグローブのような左手が、拳銃の銃身を掴んでいたのだ。

右腕一本で亮介を支えていたた瀬崎には、もちろんそれを振り落とす余力など無く、亮介の頭から離すように引き寄せるので精一杯。

そして・・・・・・。

引き寄せられた銃身が、丁度瀬崎の右胸を向いた時―――。

引き金は引かれたのである。

瀬崎の全身から一気に力が抜けていくとほぼ同時に・・・・・・。

まるで反発しあう磁石のように、二つの体は別々の方向へと動作を開始したのだった。





「早坂――いえ、阿久津亮介の身柄を無事確保しました」
 
携帯から聞こえてくる斉藤の声に耳を澄ませながら、瀬崎は真っ黒な東京の空を見上げていた。

「合図が間に合わなくてすみません。
 丁度前面に、消防の救助マットを設置完了した直後でしたので。
ところで瀬崎さん。銃声が聞こえたようですが・・・・・・平気ですか?」


斉藤の問いかけに、瀬崎は胸に当てていた手を持ち上げた。

顔の前まで近づけた手のひらは―――。

血で真っ赤に染まっている。

「ああ・・・・・・正直無事とは言い切れんな」

心臓の鼓動と共に、体から少しずつ血の気が失せていくのを瀬崎は感じていた。

「すぐ救助に向かわせます」

切断音が響く携帯を放り出すと、瀬崎は手を元の場所に戻した。

そういえば、本物の仁はどうなったのだろう。斉藤の口からそれが語られなかった以上、保護された訳でもないようだが・・・・・・。

瀬崎はそう思ってから、考えるのを止めた。

今の自分の状態で、人の心配をするほど滑稽なことは無かったのである。

「美千代・・・・・・・・どうやら今日は帰れそうに無い」
 
ボソリと呟いて―――。

瀬崎は、ゆっくりと瞳を閉じた。

瞼の裏側には、玄関口で微笑む妻の姿が映し出されている。

「あなた―――」
 
妻の声を風の中に聞いた気がして、はっと目を見開いた瀬崎は・・・・・・。
 
コートのポケットの中。

鳴り出した携帯電話に気が付いたのだった。


<第14章 粉雪( 26 )につづく>



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コメント

わ♪
奈緒さん、こんばんは(^-^)ノ

わ~い!用意の予想は当たってました♪
でも本物の仁は一体…とっても気になります(^^;
ええ!?でも瀬崎さん大丈夫なのかしら?
防弾チョッキかと思いましたが、胸から血が…と。
う~ん、はやく続きが拝見したいです~(*^。^*)σファブィ!
こ、これは撃たれたんですよね?
大丈夫かな?瀬崎さん。
妻の電話とは……?

今日も応援ポチポチです。
みぃち様・霧の中のあなた様
みぃち様
瀬崎は長野から直接駆けつけたので・・・・・防弾チョッキはつけていません。
次回で章を完結させるべく思考錯誤いたしております(汗)
いつも応援ありがとうございます。

霧の中のあなた様
撃たれました・・・・。
結構大丈夫ではなさそうです。
果たして、瀬崎の運命やいかに。
応援ポチありがとうございます。
こんばんわ、奈緒さん^^

ブログで知られたと思いますが、本日サイトが完成しまして挨拶に伺いました。
ブログ名は「ハミング6%」、ブログから飛べますのでお時間ある時に遊びに来てください……もう訪問して下さったようで、ありがたいです。
ブログのほうは完全に日記専用で、リセットしたいと思います。今までコメありがとうございました、感謝><

創作ブログではなくなりましたが、これからもよろしくお願いしますー^^
昨日に続いて、迫力の展開でした。
手に汗握りましたよ。
右胸なら即死はないでしょうが、失血の危険はまだある。
大丈夫か、ポチッ。

凌雪様・銀河系一朗様
凌雪様
HP完成おめでとうございます。
どうしても、プログの小説は重い、どこから読んだらいいか分かりにくいというイメージが強いようですので、HPで連載されるのはいいことだと思います。
こちらこそ、どうぞこれからもよろしくおねがいしますね^^

銀河系一朗様
テンポよく読むことが出来たでしょうか・・・・。
緊迫した場面をかくのは思考錯誤させられます。
失血性ショック死が一番危ぶまれるところです。
応援ポチありがとうございます。

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