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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

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第2章 ひび(2)

第2章 ひび( 2 )

「・・・・というわけで、内藤容疑者が運転する車が信号待ちしていた皆さんを跳ね飛ばしたということになります。何かご質問はありますでしょうか?」
 
制服を着た警官が病室にいる被害者たちに説明をしている。

「あのその内藤という男は謝罪には来ないんですか」
 
そう言ったのは絵里香の向かい側のベットの

結城克己という若い男。
 
警察の説明を聞くために絵里香たちは別の病室へと移されたのだった。

「現在、内藤容疑者は自動車運転過失致死傷罪、及び危険運転致死傷罪の容疑で拘留中です」
 
危険運転致死傷罪。

近年まで、交通死亡事故の加害者は主に業務上過失致死傷罪によって刑が執行されてきた。
しかし昨今、悪質な運転者が死亡事故を起こすケースが多発。
被害者遺族たちの地道な署名活動もあり、新設されたのが自動車運転過失致死傷罪と危険運転致死傷罪である。

「事故の時はもっとたくさんの人がいた気がしたけど・・・・」

瀬崎美千代は独り言のように言って軽く首をひねる。

「比較的軽傷な方もいましたから・・・・」
 
美千代の小さな疑問を聞き漏らすことなく、そう言って警官は書類をぺらぺらとめくった後に付け加えた。

「残念ながらお亡くなりになった方もいらっしゃいます」
 
その言葉に部屋の中はなんとなく重い雰囲気に包まれたのだった。

ただ一人ベットに横になって話を聞いていた絵里香は

「あの・・・・」
 
と、起き上がろうとして体を捻る。

見かねてベットを降りてきた瀬崎ひいろの補助もあって何とか絵里香は起き上がることが出来た。

「あの・・・・私と一緒にいた男性はどうなったのでしょうか」

「えと、あなたは・・・・」

「君島絵里香といいます」

「君島・・・・これですね。救急隊員の話ですが、現場に到着した際、あなたは男性に抱きかかえられるようにして倒れていたそうです。残念ながら・・・・その男性は亡くなられました」

絵里香はその言葉に目の前の世界が遠ざかっていくような感覚に襲われた。

まさか・・・・そんな。

警官はなおも続ける。

「目撃者の話ですと、横断歩道を渡っていた一人の男性が急に「逃げろ」と叫んで駆け出したそうです。その直後、事故が起こりました。まだ捜査の段階ですが、服装等の目撃情報から、その男性と亡くなった男性は同一人物であると仮定されています」

「ええ、私その声を聞いた気がします」

向かいのベットの花岡裕子が隣の花岡政雄と目を合わせながら、

「そのおかげで私と主人は助かったのかもしれません。その方がお亡くなりになったなんて・・・・」

花岡政雄が差し伸べた手を花岡裕子がしっかりと握り締める。

そう・・・・そうだわ。彼は横断歩道を手を振ってわたっていた。

そして突然、叫んで走り出した。

必死な彼の顔が突然目の前に現れて・・・・そして、ひどい痛みとともに私は意識を失った・・・・。


絵里香は両手で顔を被った。

心の中で何度も彼の名前を呼ぶ。

その度に溢れ出す涙が指の隙間から零れては落ちてゆく。

瀬崎ひいろは体を支える手により一層の力をを込めた。

それはまるで、今にも崩れてしまいそうな絵里香の心を支えているかのように見えたのだった。

<第2章 ひび( 3 )につづく>



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コメント

 なるほど、あのシーンとこのシーンには関連があるようですね。
 うーん。

 奈緒さんのこの小説は奥が深い。
 そして、深くて複雑なので何度かページを行ったり来たりして、理解を深めるが得策かな……。

 感想らしい感想でなくてすみません。
 現時点ではまだ細かいことが分からないのですが、作中の雰囲気がリアルに感じました。
 理由はハッキリとは分からないのですが、このシーンはなぜか現実味があるように聞こえる場所です。

 ではでは、応援ポチっと。
神瀬一晃様
いえ。あんまり深く考えなくても^^
確かに、あえて複雑にしている感は否めませんが、
後のほうで謎解きがあったりしますので。
さらりと流してしまわれてもへいきかとおもいます~。

ぽちありがとうございます^^

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