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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

第15章 君の名は(15)

第15章 君の名は( 15 )


「本当に何も心当たりは無いのか?」

瀬崎の話は、亮介が逮捕された直後までさかのぼる。

「あなた止めて! そんな取調べみたいな口の聞き方」
 
妻の美千代にキッと睨まれて、瀬崎は、

「いや・・・・・・すまん」
 
と、ベットに横になっているひいろに、ちらりと視線を送る。

命に別状は無かったとはいえ、顔のあちこちをすりむき、首に包帯を巻いている娘の姿は痛々しい。

「辛いだろうが・・・・・・。話を聞いてくれるか?」
 
瀬崎は、出来るだけ穏やかな口調でそう言うと、ひいろが頷くのを確認してから、

「犯人が完全黙秘をきめこんでいて―――。
 動機も背後関係もまったく見えてこんのだ」


と、口火を切ったのだ。




「そうか。やはり事件当夜を除くと、面識は一度―――。早坂氏の葬儀の時だけか・・・・・」

しっかりとした瞳で頷くひいろ。

「わかった。何か思い出したらいつでもいい。携帯に連絡をくれるね」
 
瀬崎はそう言って立ち上がると、美千代の方に顔を向ける。

「こんな時でも、あなたは行くのね」
 
疲れた顔でため息をつく妻。

「これが・・・・・・俺の仕事だ」
 
後ろ髪引かれる思いを断ち切るように瀬崎は呟くと、

「ひいろを頼んだぞ」
 
ベットから離れよう足を踏み出して、その動きを止めた。
 
ひいろのか細い手が・・・・・・瀬崎の腕をしっかりと掴んでいたのだ。

「どうした?」
 
頸部を圧迫された際に、痛めた声帯からしぼりだされた―――。

枯葉がかさつくようなひいろの声に・・・・・・。

上半身を傾けるようにして、瀬崎はぐっと顔を近づけた。

「お父さん・・・・・・私・・・・・・なんだか不思議なの。
 あの人のこと・・・・・・ずっと前から・・・・・・知っていたような気がする」


精一杯何かを伝えようとしているその言葉を、一言一句聞き逃すまいと―――。

瀬崎はぐっと息をかみ殺して、娘の声に耳を傾けたのである。


<第15章 君の名は( 16 )につづく>



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コメント

奈緒さん、こんばんは(^-^)ノ

う~ひいろちゃん痛々しい(;.;)
でも本来なら亡くなっているんですもんね…。
完成した暁には、一気読みの楽しみが~ヽ(*^。^*)ノ
やっぱり細かい所はうろ覚えだったり…うう、年で記憶力が落ちてますヽ(´Д`;)σファブィ!
こんちわ(о・・)ノ
足跡をたどって来ましたー。
訪問ありがとうございました。
なかなか面白い連載小説ですね^^
結構読みふけりましたw
またお邪魔させていただくかもしれません。
そのときはまたよろしくお願いします(о*--)ノシ
こんにちわ。
最近ようやく最新の記事に追いつきました;
やはり、奈緒さんは人を物語に引き付けられるような文章力を持ってるような気がします。表現の仕方とか…。
私は理解力が乏しいので、ちょっと頭の中がぐーるぐるってなったりして(どんなんだよ…)ところどころ読み返したりして進んでいったんですが。
いや、もう全く展開がよめませんね!
バラバラなピースが一つに終結しようとする感じがとても面白いと思います。
そして所々自分の日常について深く考えさせられることが書いてあったりして…。
今後の展開に期待です!
これからも頑張ってください。(*^^)ノファブィ!

さ・・・この後どうなるか・・・
瀬崎さん・・・仕事の似合ういい男ですね♪

このまま運命ごと変わるのか・・・。

きたいと応援ポッチと・・・。
しかし本当に舌を巻きますね。
最近一話からちょこっとずつ読み直しているのですが、見事にバラバラだった欠片が段々合わさっていって一つの小説が形成されています。
下準備に日数をかけていることが改めて伝わってきました。

私も見習わなくちゃいけませんね……(汗
更新楽しみに待っています。

応援ポチポチしていきます。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
みぃち様・鴎様・花蓮様・Mr.様・霧の中のあなた様
みぃち様
う~ん、読み返したら穴だらけの予感が・・・・・。
私も連載が終わったら読み直してみないと(笑)
結果が・・・・恐ろしい。
応援ありがとうございます。

鴎様
こんばんわ^^
読んでいただいてありがとうございます。
物語の終了まであとすこし。
お時間があればまたいらしてくださいませ^^ノシ

花蓮様
読んでいただいてありがとうございます。
花蓮様の小説も、よんでみたいな~とおもっているのですが、なかなか時間がとれず申し訳ないかぎりです。
応援ポチだけは欠かさないようにこころがけておりますので、今度時間が取れる時にジックリ拝見させていただきますね。
応援ありがとうございます。

Mr.様
物語の結末が、みなさんの思っているような感じになるかどうか・・・・。
やや不安を抱える毎日ですが、何とか完結まで書かせていただきます。
応援ありがとうございます。

霧の中のあなた様
かなり試験的ですが、物語をパズルのピースにみたててみました。
読みにくい点が多々あることは今後の課題といったところでしょうか・・・・・・。
後もう少し、お付き合い願えると幸いです^^
応援ありがとうございます。
銀河系一朗様
確かに、そう言う感じの意味合いも含まれているかもしれません。

ただ、実は全てが繋がっていて・・・・・。

あと少しで、全ての(あちら側を除く)謎は明かされる予定です。
あと少しだけ、お付き合い願えるとありがたいとおもいます。

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