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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

第15章 君の名は(29)

第15章 君の名は( 29 )


受話器を置くと神谷狂介は再びキーボードを叩き始めた。

誰の目にも触れられることなく消えていくであろう文章。

それはまるで彼の存在そのものなのかも知れない。

「この出来事も小説に落とし込むの?」
 
いつの間に戻ってきたのか、神楽茜がコーヒーカップを二つ持って立っていた。

片方を受け取って口に運び、狂介は軽く息をついた。

「ああ」
 
茜はたいして興味もなさそうに「そう」とだけ付け加えて、狂介の後ろにずらりと並んでいる書物の一つを手にとった。

どの背表紙にも"imaginary number"と銘打ってある。

「これ、見てもいい?」

と、いってぱらぱらとページをめくり始めた茜に、狂介は軽く微笑んでから―――。

またキーボードをたたき始めた。

真っ白い室内にキーボードと、ページをめくる音だけが響いている。




「何か聞きたい事があるんだろう?」
 
狂介が手を止めずにそう言うと、

「もう。かなわないなぁ」
 
パタンを本を閉じて、茜が机の角を人差し指でなぞる。

「彼・・・・・・・これからどうなるの?」

「―――さあな」
 
彼とは、早坂仁の事を指しているのだろう。

「さあな・・・・・・・って。だってこれじゃ結局、元に戻っただけじゃない。
このままじゃまた書き換えが起こるんじゃないの?そもそも―――。
書き換えの原因っていったいなんだったわけ?」

 
机の上にバンッと両手を突いて、真っ直ぐな視線を送る茜に、

「知っているとは思うが・・・・・・」
 
狂介は手を止め、

「書き換えとは、あくまで総称―――。
大別すれば、二つに分けることが出来るんだ」


と、静かに語り始めたのである。


<第15章 君の名は( 30 )につづく>



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コメント

物語を書く狂介さん・・・。

この物語は書かれた小説にしか過ぎないのか・・・決まった文章なのか・・・
と、なんかシリアス気味で解説します・・・。

狂介はなにを?ん~気になります

期待応援ポチッと
奈緒さん、こんばんは(^-^)ノ

なんだか子供の頃に読んで凄くこわかった、人間の運命を表す蝋燭の管理人の話を思い出してしまいました。
蝋燭が燃え尽きると、その人の寿命も尽きるというお話で…結局は運命は変えられないとか。
う~ん、狂介の書き換えについての話、興味津々です♪
楽しみ~(≧▽≦)σファブィ!
小説は神谷のただの趣味か。
それとも確固たる信念の下でとっている行動なのか……。
いよいよ気になる「書き換え」についても語られるようですね
次回が楽しみです。
Mr.様・みぃち様・タンスにゴンザレス様
Mr.様
やっと、あと少しで「書き換え」について語れる日がやってきました。
そして・・・・・気付かれた方がいらっしゃるかはワカリマセンが。
連載小説「i」の i はimaginary numberの頭文字を表している・・・・・・。
という説があるとかないとか(笑)
謎ですw
応援ありがとうございます。

みぃち様
運命とは変えられるのでしょうかね~。
何時の日か、タイムマシンで過去にいける時代はやってくるのでしょうか(笑)
でも・・・・・その時にはもう私はいないと思うので・・・・・・・・。
真実は突き止められそうにありません。
応援ありがとうございます。

タンスにゴンザレス様
ええ。それは疑問ですよね。
しかし・・・・・設定上、この小説は神谷狂介がかいていることになっているわけで・・・・・それでは私は!?
もしかしたら私は、狂介に操られて・・・・・・・?
応援ありがとうございます。
神谷狂介が書いてる小説は、エデン監視業務の
ネタから書いてるみたいな雰囲気ですね。

書き換えとはいったいいかなる事なのか、興味を
そそられます。
ポチッと。
銀河系一朗様
狂介が小説を書いているのは、元ルポライターということも関係していますね。
本編では触れられませんが、感情表現が不得手な理由も、これに関わっていたりします。
解ける謎も・・・・・解けない謎も・・・・・。
応援ありがとうございます。

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