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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

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第3章 崩壊(3)

第3章 崩壊( 3 )


「これでよかったの?」
 
バタンと音を立てて閉まったドアを見つめながら茜が問いかける。

「ああ」

男は短い言葉で会話を止め・・・・。

不服そうな茜を気に留めることなく、キーボードをたたき始める。

その音が出口を求めるように六角形の室内で反射を繰り返しながら、茜の耳に不快に響いた。

ふうっと小さなため息をついて茜は男を見つめ返す。

こういう風に男が会話を止める時はもう何を言っても無駄なのである。

最近はずいぶん口調も柔らかくなってきたと思ったのに・・・・。

茜は初めてこの男と出会った時のことを思い出していた。

まるで感情を持ち合わせていないような冷たい態度。

抑揚のない声で吐き出される残酷な言葉。

「お前に残された選択肢は二つだけだ。永遠の苦痛か、絶え間なき恐怖。さあ、選べ」

突然の出来事に呆然としていた茜は、ただその場で座り込んで泣くことしか出来なかったのだ。

「お前の居場所はもうどこにも無い」

さらに追い討ちをかけるように突き立てられた言葉に

「どうして・・・・なんで私なの?」

と、心の中で繰り返す。何度も・・・・何度も。



「どうかしたのか?」

その言葉で、茜は我に返った。

男は手を止めて茜を見つめていた。

「ううん・・・・」

そう言いながら茜は少しだけうれしかった。

以前の男からは考えられない反応。

ささいな感情の揺らぎを男は察知してくれたのだ。

「作戦になにか不満でもあるのか?」

茜からモニターに目を戻しながら男が言う。

「そうじゃないけど・・・・」

「エリサの言葉通りだ。一見遠回りのように見えてもこれが一番影響が少ない方法だ」

再びキーボードを叩き始める男。

「分ってるわ。でも・・・・」

「彼女達の事・・・・か?」

「・・・・うん」

「気にするな。人は、いや生物はみな死ぬために生まれ、命を繋ぐために生きる。たとえそれがどんな終幕であろうとも、あの世界ではそれが唯一の真理だ」

「・・・・冷たいね」
 
それきり男は口を開くことはなかった。
 
茜は男がこの方法を快く思っていないことを知っていた。

自分の気持ちを押し殺してでも実行しなくてはいけないのも分かっていた。

だからなおさらこう思ってしまう。

せめてその苦しい胸の内を私だけには打ち明けてほしい。

ぶつけて欲しい

共有させて欲しい・・・・
 と。
 

茜に芽生えたかすかな喜びは、いつの間にか悲しい気持ちに侵食されていたのだった。


<第3章 崩壊( 4 )につづく>



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