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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

第5章 流星(1)

第5章 流星( 1 )

「今度は私があなたの部屋に行っていい?」
 
唐突に切り出された言葉に私は反応に困ってしまった。

朝食後のとりとめも無い会話の中で、お互いその日たいした予定が入っていないことが分かり・・・・。

「じゃ、付き合ってよ」という彼女の一言で、街に出てぶらぶらとしながら日一日を過ごしたのだった。

彼女は二、三歩前を歩き、時々振り返りながら答えを待っている。

「別に良いけど何にも無いよ」

「うん」

「散らかってるし狭いよ」

「うん」

「それから・・・・」

「あーもう。決定!!今日はあなたの家に押しかける!!あなたは私に一宿一飯の恩があるの。それを返していただきます」

言葉ともため息ともいえない「はぁぁ」という返事を「イエス」と取った彼女は振り返って、

「では、案内をよろしくおねがいします」
 
と、敬礼のポーズをする。
 
その仕草があまりにも可笑しくて思わず吹き出してしまったことを今でも覚えている。

終始彼女のペースに巻き込まれる形の私だったが、彼女の行動や言動はなんとなく懐かしさを覚えて居心地がいい。

結局彼女に押し切られる形で、私のアパートでその日を終えることになったのだ。

ワンルームのぼろアパートは彼女のマンションに比べればかなり見劣りはするし、何より狭い。

セミダブルのベットを置いてしまうと使えるスペースなどほとんど無くなってしまっているし、男一人で住んでいるため整頓などされていない。

床に散らばった雑誌と、どうみても起きたままの形の布団を片付けて、何とか見られるようにはなったのだが、

「わりときれいにしてるね」
 
と、言う彼女の言葉のほとんどがお世辞と社交辞令で構成されていることはいなめない。
 
このまま二人立っている訳にも行かないので、ベットを折りたたんでソファーにしてなんとか二人分のスペースを確保したのだった。

「では、私達の出会いに改めて乾杯」
 
彼女はおどけてそういうとおいしそうにビールを飲み干した。

肩よりちょっと長めの髪が弾んでやさしい香りを漂よわせる。

彼女がより近くに感じられる瞬間だった。
 
彼女曰く「改めましての会」は深夜まで続き・・・・・。

いいかげん眠そうな彼女にベットを使ってと告げて、私は就寝の準備を済ませていた。

「裸にはならないでね」
 
と、言う彼女の言葉を引きつった笑顔で聴きながして、私は灯りを消して床で毛布に包まった。

秋も終わろうとしているこの時期に、毛布一枚では肌寒い。

冷たい床が思いのほか体温を奪っていく。

「寒くない?」
 
彼女の言葉に寝返りをうつと、ベットの隅から彼女が顔をのぞかせている。

「そこだと寒いでしょ。でもベットなら暖かいよ。距離にして約一メートル。この距離って私達には何の意味も無いと思うの。たとえどんなに近くにいても起こりえないものは起こらないし、どんなに離れていても起こる時は起こるの。なんていったら良いのかな・・・・。
そう。心の距離ってことなのかも・・・・。だから、こっちへ来て」


彼女の理屈は解からなかったが、言いたいことは解かる気がした。

でも、人間って(というか男って)心と体が一致しないってこ良くあることで・・・・。

そんなことを考えながら暗がりを見つめていると・・・・。

バサッと布団がめくられる音が聞こえて、突然黒いものが覆いかぶさってくる。

次の瞬間・・・・私の腕は、思いの他強い力で強引に引っ張り上げられたのだった。


<第5章 流星( 2 )につづく>



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コメント

最後何が起こったんだろ・・
二人の今後が気になりますね♪

また読みに来ます☆ぽちっと・・

(あたしのほうはちょっと回想シーンに入ります。。あんまり面白味がないと思いますが、読んでいただければ嬉しいです♪)
はい。
回想シーン楽しみにしています。

せつないかんじなのかしら・・・・

私のほうは、5章-2はちょっとラヴがはいるかも・・・・

いつもランキングありがとうございます。
 こんばんは。
 何気にいい感じになりそうなシーンが続いていますね。いつもご訪問と応援ありがとうございます。お礼を言いたくて伺いました。
 紗羅の木は別名ナツツバキと言います。奈緒さん、よくご存知でしたね。夏に咲くツバキで、色は白です。落葉樹ですよ、奈緒さん、正解です。とっさの思いつきでこの名前にしたら許可が出たというだけの話なのですが、好きな樹木でもあります。
 ところで奈緒さんも推敲をされるのですね。みなさん、スゴイ人ばかりで少々おじけづいております(笑)
 では、よい作品を目指して頑張って下さい。
 おやすみなさい。忘れないように押して帰ります。
 
 
 
紗羅の木様
いえいえ。
こちらこそ、いつも来て頂いてありがとうござます。

以前建築関係の設計事務所に派遣で勤めていたので、その時にシャラの木をいっぱい植えました。

平面図にコンピューター上でですけど^^

一応何回か読み直したり、いらない部分を消したり。

その程度のことなんですけどね^^推敲といっても。

今日はちょっと男女の関係のシーンなので、直接的じゃない表現にしないといけないので苦労してます。

多分2時くらいまで掛かってしまいそう。
こんばんは m(_ _)m。。
いつもコメントありがとうございます。。

もしかして・・・
R18指定が入ってしまうのでしょうか・・・
いい雰囲気に・・・

ではでは・・・
ランクアーップのポチ!!
ドダドゥド様
いえいえ。ご心配なく。

R指定ははいりません。

ただそういう雰囲気をロマンティックにかもし出す技量がないので、
苦労しているというだけです^^

ご心配なさらないでください。

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