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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

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第5章 流星(2)

第5章 流星( 2 )

柔らかな感触と共に私はベットの上で彼女と重なっていた。

息遣いが耳元をくすぐり・・・・彼女の鼓動が全身を貫く。

たちまち心臓がその音を追うように早くなった。

私がまるで全身が心臓になってしまったかのような錯覚に襲われていると・・・・。

「お・・・・重たい」
 
と、彼女。

私は、はっとして飛びのき、

「ごめん」
と、息をついた。

心臓はなおも激しくビートを刻んでいる・・・・。

私達はそれきり言葉を交わすことなく、ただ天井を見つめていたのだった。
 


どれくらい経ったのだろう、たった数分間の沈黙が随分と長く感じられる。

彼女が肩を抱いて身震いして見せたので、私は跳ね除けられていた布団をそっとかけた。

彼女は、

「ありがと」
 
と、唇だけを動かして瞳を閉じた。
 
わたしも彼女に背を向ける形でベットに横になったのだが、なかなか寝付くことが出来なかった。

仕方なくベットに腰をおろして、この間届いたばかりの家庭用プラネタリウムの電源を入れることにした。

薄暗い部屋を切り裂いて無数の光線が飛び交い・・・・。

天井に映し出された星空がゆっくりと円周運動を始める。

作り物とはいえ、この街ではこんなにたくさんの星空を見ることは出来ない。

それどころか私はこの街に来てから夜空を見上げたことがあっただろうか・・・・。

そんなことを考えながらぼんやりとそれを眺めていると、寝ているとばかり思っていた彼女が、

「あっ、流れ星」
 
と、声を上げた。

「きれい」

彼女は一万個ほどの星屑がちりばめられた天井をうっとりと眺めている。

「家庭用プラネタリウムでは一番だと思うよ。移動式プラネタリウムでギネスに認定された人が監修してるとか書いてあったけど・・・・」

「へぇ・・・・。私ね、昔は田舎に住んでいたんだ。東京の夜空と違ってね、満天の星空が広がってたの。
 
 ・・・・でもね、わたしはなにげなく毎日それ見ているだけだった。きれいだなって思って足を止めることさえなかったと思う。

 普段当たり前になってることって無くなってみないとその大切さに気付かないものなのかも・・・・ね」

 
四角い宇宙を流れ星が横切ってゆく。

軌跡を残して・・・・消える。

「私達はある日突然生まれた流星なの・・・・」

話し始めた彼女の横顔に、私は視線を移す。

「留まることができない時の中、みんな一人ぼっちで流れていく儚い流星・・・・。
 
 それぞれは平行に近い距離で進んでいくから近づいているのか、遠ざかっているのかすらお互いには分からない。

 でも・・・・いつか誰もが誰かと交差する・・・・。

 特別な引力で引き合うと信じてる・・・・。

 それがね・・・・出会いなんだと思う。

 その後また離れていくとしても、同じ軌道を描いていくとしても・・・・ね。

 そう考えると出会いって素敵じゃない?」


そういった彼女の横顔は少し悲しげで、とても美しかった。
 
私の視線に気付いて、振り向いた彼女の瞳がゆっくりと近づいて・・・・。

柔らかい唇が頬に触れそして離れていく。

しばらく見詰め合ったあと、私はそれを追うように頬に口付けする。

まるで彼女の引力に引き寄せられるように・・・・。

彼女の唇と吐息がゆっくりと鼻先をかすめ瞼に触れると・・・・私はそれを真似をするように彼女の瞼に唇をあて・・・・。

やさしく彼女を抱き寄せ、そして・・・・強く抱きしめた。

搾り出すような甘い吐息が耳元をくすぐる。

愛しさが全身を駆け巡ってゆく。

そして・・・・込み上げる思いと、互いの視線が重なった時・・・・。

私達はゆっくりと瞳を閉じながら唇をあわせた。

ついばむような優しい口づけはやがて・・・・。

長く・・・・もっと長く。


けだるいくらいの甘い感覚が二人を飲み込み・・・・。

そして・・・・・私達は堕ちていった。

<第5章 流星( 3 )につづく>



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コメント

自分が、こういう恋愛ものが書け無いだけに、
非常に尊敬です。
幸史様
恋愛感や、感情論で愛は語れない~♪

あれ?ミスチルになってしまった・・・・。

恋愛は人それぞれですから、幸史様には幸史様の恋愛ものが書けるとおもいますよ^^。

ガンバです!!

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