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お知らせとお詫び

当サイト管理人について

はじめまして、omuと申すものです。当サイトの画像の作成を担当していました。

さて、管理人の慧神奈緒ですが、心無い者の手によって、現在更新が出来ない状況下に置かれているようです。
焼け出されて一命は取りとめたという話を、人づてに耳にしましたが、詳しい話はまだよくわかっていません。 いずれ、本人の口から語られる日がくることを願っていますが、今のところそれがいつになるのかも不明です。
とりあえず、不定期にサイトを確認させていただいて、スパムコメントの整理だけを行わせていただきます。
作品を読んで下さっている方には、管理人に代わってお詫びさせていただきます。

敬具

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第9章 追跡者(6)

第9章 追跡者( 6 )

―――もしかしたら俺はとんだ勘違いをしていたのかもしれない。

夕暮れが近づいている街道には、もうかなりの車が列を成している。

―――五年前の事件との関係ばかりに目を奪われて、君島絵里香に直接恨みを抱く人物の捜査をおろそかにしていた。
もし、裏でその人物が結城たちを操っていたとしたら・・・・・・。


怨恨の線での捜査は初歩中の初歩。

それを疎かにしてしまったのだ。

強いて言うならば"娘の事件へのこだわり"が、瀬崎の目を狂わせていたのである。

刑事としての誇りは、いつの間にか親としての情愛に侵食されていたのだ。

「急げ。結城が危ないかもしれん」

瀬崎は心ばかりが前へ前へと急いていた。

もたもたと左右に割れて行く車列の合間を縫うように、サイレンが唸りをあげたのだった。




「本当にあの女が瞳をころしたのか?」
 
斜陽が差し込む礼拝堂で結城克己はその男を問い詰めていた。

「急にどうしたんです?お仕事は・・・・・・」

「それどころじゃない!! さっき電話があったんだ」

「電話?」

「ああ・・・・・・。五年前あの女は東京に、いや日本にすらいなかったっていうじゃないか」
 
男は怪訝な顔で結城を見つめる。

「いったい誰がそんなことを?」

「たしか・・・・・亮介。そう、阿久津亮介といっていた。でも、そんなことは今はどうだっていい!!―――あんた俺達を騙したのか?」

と、ギロリとした視線を男に向けた。

「なにをばかなことを・・・・・・。そんな電話と私と、あなたはどちらを信じるっていうんですか?」
 
結城は苦しそうに瞳をそらしてうつむく。

「分からない・・・・・・。もう分からないんだ」


―――ああ、この男はもうだめだな。

男は天を仰ぐと結城に背向けて歩き出した。

―――それより問題は結城にかかってきたという電話の方だ。
 
ピタリと足を止め、ゆっくりと振り返る。

「君に電話をかけて来たその阿久津とかいう人物、あの女の共犯とも考えられますね・・・・・・」
 
結城はその言葉に救いを求めるように顔を上げた。
 
男はゆっくりとうなづき、

「君はあの時、もう失う物はないといった。それは今も変わらないね。だから私は君を導いたのだ。いまさら何を迷うことがあろう」
 
話しながら結城のそばに歩みより、その肩にやさしく手を置いた。

「ああ・・・・・・神よ」
 
両手を組んでひざまずき、結城は天を仰ぐ。

男はその額に右手をかざすと逆光の中、祝福の言葉を与えたのだった。


<第9章 追跡者( 7 )につづく>



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コメント

復活しました。二週間分を拝見します!!!その分ぽちっと!!おうえん
阿久津亮介!超久々に名前が出ましたね!
結城を追い詰めているこの謎の男と、阿久津の対決が楽しみです。

瞳をころしたのか?」の次から台詞の色分けずれてませんか?
あと、ころしたが平仮名なのはあえてかな?
ポチッとな。
そういや。色の話がでているのでシンの意見。
シンだけかもだけど、読みづらい時あります。
特に男は青。女は赤。というイメージがどうしてもあって。
それが頭にあるとよみづらかったり。
他は、この登場人物は赤色かなと思って読んで
違う人が赤つかっているのをみると混乱するみたいな感じ? 
頭悪くてすまねぇ。
シンだけかもなので聞き流してもいいです。

聞き流しファブィ!
Mr.様・銀河系一朗様・見習猫シンΨ様
Mr.様
20日くらいから、更新が無かったのでお忙しいのか、体調でもこわしたのかなあと心配しておりました^^
祝復活^^
応援ありがとうございます^^

銀河系一朗様
ええ。。皆さんはたぶんもうこの男が誰なのかは察しはついていると思いますが・・・・・一応体裁を整える形で、"男"という表現にしました。
セリフのズレのご指摘ありがとうございます。
早速直させていただきます。
ポチありがとうございました。

見習猫シンΨ様
わたしも・・・・色分けはいらないかなぁと・・・・ちょっと最近思っています。
会話ばかりのとき、赤ばっかりだと・・・・・なんだか採点みたいでへんかなぁと。
なにぶん探り探りの連載ですので。
ご指摘ありがとうございました。
次回から、会話には色をつけない方向でやってみます。
ファヴィありがとです。
この男誰…?
てか阿久津って人も…誰(死)?
頭悪くてすみませんorz
三連休のうちに読むどー

応援ぽちっと。
結城さんは誰かに操られていたのですね・・・
阿久津さんと礼拝堂にいた男の人(神父さんですかね?)二人の今後も気になるし^^

つづきを楽しみに応援ぽちっ
阿久津亮介……懐かしいという印象は間違っていませんでした。
一章のあらすじにいました。
……その後も出てきてたかな。

私の記憶はもう駄目です(笑)
応援ファブィ。
 こんばんは。
 阿久津は絵里香のことを愛してた男だったかな?
 帰りにあらすじを拝見して帰ります。
 ここには、怪しい奴が多い(笑)
 疑うとどれも怪しいし、奈緒さんの描写も怪しい(笑)
 おやすみなさい。ポチです。
龍伯様・鳳鈴桜華様・タンスにゴンザレス様・紗羅の木様
龍伯様
結構長い連載になってしまっていますから・・・・・。
忘れちゃいますよね^^;あらすじ・・・・やっぱり早く終わらせないと・・・・。
応援ぽちありがとうございます。

鳳鈴桜華様
大当たりです^^次の話でこの男が誰なのかはわかります^^
お楽しみに~。
応援ありがとうございます。

タンスにゴンザレス様
ええ・・・時々忘れた頃に出てくるんですよねw彼。
あらすじ本当に進まなくて申し訳ないです。
どこかであらすじ書く日をつくらないと^^;
ファヴィありがとうございます。

紗羅の木様
はい。絵里香のことを昔から好きだったということは、施設一緒だったんだと思います。
1章から4章にも"亮介"という子供がでてきましたね。
果たして・・・・・同一人物!?
怪しい文章しか・・・・・書けないのかもしれません^^;私(笑)
ポチありがとうございます。
そういえば小説中に紗羅の木様のお名前がチラリとでてたんですよ?^^
始めは街路樹だったんですけど、あえてシャラの木としました(笑)

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